19/09/24

BOOTS

私達は自身の理想のブーツを作りたいと思い靴作りを始めました。私達の理想は、本格的でタフなブーツでありながら履き心地が良く、洗練されたシャープなフォルムのブーツです。

エンジニアブーツのように紐で調節ができないプルオンタイプの靴は、わずかなサイズ感の違いで履き心地に大きな差が生じます。私達はバイクに乗る時はもちろん、日常使いとしてもこの種類のブーツを履いていました。しかしプルオンタイプのブーツの多くは、着脱のしやすさや多くの人の足に合うよう余裕を持たせて作られています。その為、バイク乗車時は気にならなくても、私達は以前から歩行時にルーズフィットから感じるストレスを持っていました。

 そこで私達は歩行時のフィット感を向上させる為、更にはシャープで洗練されたフォルムを再現する為、甲を低く、踵と足首部分を細くすることによりシャープなフォルムにし、厚みのある革を厳選することによって私達の理想を満たすブーツ作りを始めました。更には縫製工場で一貫して作るのではなく、ブーツリペア専門店、福禄寿でソールを縫製することによって更にクオリティーの向上に努めました。

最初の発売までに木型を3度修正しサンプルを4回作り、製作に2年の歳月をかけ、シャープなフォルムでタフさと履き心地の良さが同居した、理想通りのブーツが完成しました。

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