• 11/03/25 SPECIAL VINTAGE LIGHTNING!!!

    先日ご紹介したブルーの402ライトニングは即日SOLDとなりました。ありがとうございました。
    今日は先日の402ライトニングに続いて、同じライトニングのスペシャルジャケットをご紹介します。

    Lewis Leathers AVIAKIT 70’s LIGHTNING Dark Blue Size34 SOLD

    いまさら説明の必要もないかと思いますが、
    先日の402はライトニングのロング丈バージョンですが、こちらはショート丈のライトニングです。
    確かにライトニングは少し着丈の短いジャケットなのですが、
    それでもこのデザインにはショート丈が良く似合います。
    今も昔も定番となっていることが、何よりこのデザインの完成度を物語っていると思います。

    34インチですが若干大きめに感じます。
    着方によっては普段34インチの方でも36インチを着ている方でも着用できるサイズ感です。

    そして今回も特筆するべき部分はこのカラーです。画像でもわかると思いますが、
    青味の強いダークブルーの中でもブルーに近い色になります。
    ヴィンテージではジャケットの種類によって現存するサイズや色が違うことは最近のブログで既にご説明済みですが、
    ライトニングでブラックなら時間をかければ良い物を手に入れることができるかもしれませんが、
    ブルー系は散々物がない理由をご説明したとおり、待って出てくる物ではありません。
    しかも今日紹介するのはコットンライニングの、色物では初期型といえる時代の物です。

    更に今回は色だけではなく、他の部分にも踏み入ってみたいと思います。
    それはもちろん革なのですが、ヴィンテージの同年代の同じモデルでも、
    革の厚みや柔らかさ硬さそれぞれ違います。
    個体差という程度の微妙な違いの物もあれば、明らかに意図的に薄く、または厚くしているような物もあります。
    革の好みは人それぞれ違いますが、
    大きく分けるとしたらバイク専用のジャケットであればあまり薄くて軽い物は物足りないかもしれませんし、
    逆に街着の人の場合、硬すぎたり重すぎるのは近年好まれていません。
    そして今回のダークブルーライトニングですが、ヴィンテージの中でも薄手で柔らかく、
    とても着易い部類に入るジャケットです。
    当時バイカーのギアとして売っていたジャケットで、
    これだけ薄くて軽いジャケットを作っていたのは少し謎がありますがとにかく着易いです。
    状態が良くきれいなジャケットですが、程よくアジも出ていて雰囲気があり、
    何よりシャツのように軽く着られるのが良いです。
    ヴィンテージで珍しいモデルやカラーの場合元々選べるほど数がありませんので、
    欲しいジャケットで自分に良いサイズがあっても、革まで好みの物に出会うことは非常に稀です。
    しかしこのライトニングは小さいサイズで薄手で軽い革なので、
    ライダースを普段着としてストレスなくガンガン着たい人には、形も色も着心地も最高です。

    サイクロン程ではありませんが、ライトニングのブルー系でこのサイズ、状態は中々の高額になります。
    しかし唯一無二のジャケットをお探しの方には最高のジャケットです。
    この辺の一級品は、どんなに欲しくてお金を用意してもタイミングが悪ければ絶対に手に入れることはできません。
    これは多分、もう次がないような気がするジャケットです。

    興味のある方は直接価格やサイズ、状態などの詳細をお問い合わせ下さい。

    ADDICT CLOTHES  
    石嶋 聡

  • 11/03/18 AD-02 SHEEPSKIN DOUBLE RIDERS JACKET

    昨日告知した、日曜日発売の ADDICT CLOTHES NEW VINTAGE AD-02 SHEEPSKIN DOUBLE RIDERS JACKETのご紹介です。


    ADDICT CLOTHES NEW VINTAGE AD-02 SHEEPSKIN DOUBLE RIDERS JACKET
    Black Size 34, 36, 38, 40. 

    先に紹介済みのホースハイドのダークブルーと同じ形です。
    60年代後半から70年代初期頃のイギリス製ライダースに使われている革に似た雰囲気の革ですが、
    手触りを更に良くしています。
    以前発売したエポレット付きシングルもシープスキンでしたが、今回はまた少し違った雰囲気に仕上げました。
    手触りの良さはそのままですが、全体的にシボの多い革を使用しているのでオールド感が強調されています。
    更に下の画像のように擦れた部分は革の地の色が見えるようになっています。

    剥げないほうが好きな人もいるかと思いますが、
    今まで発売した中では一番着用後の雰囲気がOLD VINTAGEに近くなります。
    画像は共に私がしばらく着ていたジャケットです。
    発売する製品には塗っていないオイルを余分に入れましたので、ツヤが増しています。
    もし近い状態にしたい場合は購入時に直接お問い合わせ下さい。
    一部のヴィンテージジャケットのように色が剥げてくるのが気になる人にはお勧めしませんが、
    ヤレたヴィンテージジャケットの雰囲気が好きな人には自信を持ってお勧めします。

    ジッパーはもちろん全てオリジナルジップ、裏地は綿なしのコットンキルティングです。

    UKライダースの象徴ともいえるこのデザインは、
    60年代当時から今まで数え切れない程のジャケットがリリースされてきたと思います。
    私は今まで散々ヴィンテージを見て販売してきました。
    デザインは過去に幾度となく発売されているものであっても、
    それらとは違うオーラやこだわりを反映させたジャケットを世に出したいと思っていましたし、今後もそうです。
    そしてヴィンテージのプロである自分でも欲しいジャケットが完成しました。
    作り手としても一消費者としても非常に満足しています。

    20日日曜日の13時から発売となりますが、前回までの問題点を踏まえ、
    通販のオーダーは発売日の18時からとさせて頂きます。予めご了承下さい。

    ADDICT CLOTHES NEW VINTAGE 
    石嶋 聡 

  • 11/03/09 BLUE 402 LIGHTNING

    予約を受け付けていたADDICT CLOTHES NEW VINTAGEのホースハイドダブルライダースですが、
    火曜日で予約を締め切らせていただきました。たくさんのご予約ありがとうございました。
    予約分に関しましては、予約順に入荷次第ご連絡させていただきます。
    店頭発売日は決まり次第ブログでご案内させていただきます。

    約1ヶ月NEW VINTAGEで忙しくてOLD VINTAGEが全く紹介できていませんでしたが、
    スペシャルを初め色々入荷しています。
    その中からルイスレザーのブルージャケットをご紹介します。

    Lewis Leathers 70’s 402 LIGHTNING  Blue Size38 SOLD

    UKライダースのスタンダードデザイン、ライトニングのロング丈バージョンです。
    402に多いのですが、38インチですが少し大きめのサイズ感です。
    40インチを着ている人でも着れそうな感じがします。
    ノーマルライトニングに比べリリース期間が短い為、
    ヴィンテージではノーマルライトニングに比べ数が少ないことは、ヴィンテージファンなら知っていると思います。

    そして今回特筆するべきところはこのカラーです。
    先日のADDICT CLOTHES NEW VINTAGEのDARK BLUEカラーのブログでも書きましたが、
    UKライダースの魅力の一つとして、豊富なカラーバリエーションがあります。
    その中でもダークブルーやブルー、ターコイズブルーというのは熱狂的なファンがいるのは周知の事実です。
    ライトニングは現在のヴィンテージのタマ数を見ても、
    当時のルイスレザーのラインナップの中でもモンザ系と並び最大のヒットモデルだったはずです。
    ヴィンテージの中でもタマ数の多いライトニングですが、
    モンザと違いブルー系はほとんどありません。おそらく90%以上は黒になると思います。
    ではなぜ、カラージャケット全盛の70年代にヒットしていたライトニングにブルー系がこれほど少ないのでしょうか?
    同じ70年代のヒットモデルのモンザでは、ブルーやターコイズは無いにしても、ダークブルーはかなりの数があります。

    以前仕入れでイギリスに行った際、
    70年代当時にリアルタイムでルイスレザー等のジャケットを買っていた方達と話していた時に面白い話が聞けました。
    60年代からずっと黒一色で展開していたライダースジャケットですが、
    70年代初頭から一気に派手なカラーが増えてきます。
    当時リアルタイムで買っていた人の話だと、すぐにそれを受け入れられたわけではなく、
    どちらかというと、こんなまぶしい色したジャケット着れるか!みたいな反応だったようです。
    それは50年代~60年代に黒一色でイギリスのモーターサイクルジャケットシーンをシェアしてきた、
    ブロンクス、ライトニング、襟付きシングルでは尚更抵抗があったと言っていました。
    上記の3つのスタイル=黒というイメージが10数年間で根付いていたわけです。
    これを聞いて、ブロンクス、ライトニング、襟付きシングルにブルーやターコイズが少ないことが理解できました。
    もちろん当時の全ての人が同じことを思ったわけではないでしょうが、
    こんな理由もあってヴィンテージで青のライトニングやマニラ、襟付きシングルを探しても中々見つからないのです。

    今回の402はミントコンディションです、とは言えないですが、
    ヴィンテージブルーレザー特有の黒ずみがアジとなっていてとても良い雰囲気です。
    所々地のベージュぽい色が見えている部分がかなりかっこいいです。

    顔料が剥げて地の色が見えているジャケットを状態が悪いと言う人もいますが、ちょっと意味が違いますよね。
    この辺はまた長くなるので割愛しますが、
    とにかくアジの出た雰囲気のあるジャケットが好きな方にはお勧めの1着です。

    興味のある方は直接価格やサイズなどの詳細をお問い合わせ下さい。

    ADDICT CLOTHES 
    石嶋 聡

  • 11/02/24 AD-01 HORSEHIDE CENTER ZIP JACKET

    今日はADDICT CLOTHES NEW VINTAGEの新しいジャケットのご紹介です。
    ホースハイドのダークブルーカラーは、
    現在サンプル展示&予約受付中のダブルライダースの為に別注した革なのですが、
    個人的な欲求もあり、少量ですが襟付きシングルタイプも作成することにしました。

    ADDICT CLOTHES NEW VINTAGE AD-01 HORSEHIDE CENTER ZIP JACKET
    Dark Blue  Size 34, 36, 38, 40.  

    少量生産の為、告知は店頭でのみ行っていましたが今週の日曜日27日に発売します。

    UKライダースで青系のカラーというとダブルジャケットをイメージする方が多いと思います。
    確かにヴィンテージの場合でも、カラージャケットが多く発売された70年代当時のイギリスでも青系はダブルに多く、
    シングルもあることにはありますが画像のような襟付きシングルスタイルではなく、
    立ち襟のシングルやパッドジャケットなど、レーシーな雰囲気の物がほとんどです。
    これは先日のヴィンテージブロンクスについてのブログでも書きましたが、
    襟付きシングルは60年代以前のポピュラーなスタイルで、
    この時代はレザージャケット=黒 という時代だったわけです。
    その後70年代に入りカラージャケットが出回りだすのですが、
    その頃には襟付きシングルは当時の流行もあって、それほどポピュラーではなくなっていたのです。
    その為ヴィンテージでも襟付きシングルのブルーやダークブルーはほとんど見かけることがありません。
    それはダブルジャケットの比ではありません。

    この辺の流れを知っていて、というわけではないと思いますが、
    現在作られている新品のライダースでも襟付きシングルは黒が圧倒的に多く、
    意外にこのカラーのシングルは無いような気がします。
    確かにすごくシンプルで一見物足りなさも感じるデザインです。今回はエポレットも付けませんでした。
    しかしADDICT CLOTHES NEW VINTAGEでは各ディティールを追求して作り込んでいます。
    革の色味から質感はタンナーに細かく指定して別注し、
    ジップテープの色や金具の質感はそれぞれ変えています。シルエット諸々は勿論です。
    上の画像はまだ未着用の状態ですが、
    着用するにつれホースハイド特有のツヤが増し更に奥行きのある1着になります。

    ダブルの先にこのシングルを発売することになりましたので、
    これでADDIT CLOTHES NEW VINTAGEではシングルジャケットが3連続になりました。
    確かに世の中の需要の通りライダースデザインの醍醐味は装飾の多いダブルジャケットにあると思います。
    しかしシングルはシンプルで良い意味で主張しないのが魅力です。
    このシンプルなUKスタイルのシングルジャケットはジャンル分けされがちなファッションの中で、
    イギリスが好きでもアメリカが好きでも、カジュアルでもきれい目でも合う万能なジャケットだと思います。

    レザーライダースがファッションブランドのメインアウターになってから早数年が経ちますが、
    私にとってライダースはその前から普段着でした。
    ただ素材がレザーで袖口がジップ開きになっているだけで、例えるならシャツを着る感覚とほとんど同じです。
    季節にもよりますが、ほとんどジッパーも開けて着るくらいシャツと同じ感覚で着ています。
    みなさんがTシャツやサーマルで寒いときにシャツを羽織るように、
    私はシャツの代わりにライダースを羽織るだけです。
    私がそんな日常着として長年着ているのが、このイギリスの襟付きシングルスタイルのジャケットです。
    UKライダースのスタンダードデザインと言えば、フロントに4つポケットが付くライトニングスタイルだと思います。
    しかし私個人のスタンダードはこの襟付きシングルです。

    私が作った襟付きシングルジャケットをきっかけに、
    ライダースをシャツのように肌身離さず着る人が増えてくれると嬉しいですね。

    ADDICT CLOTHES NEW VINTAGE 
    石嶋  聡

  • 11/02/03 AD-02 HORSEHIDE DOUBLE RIDERS JACKET

    今日は昨日の告知通り、
    2月5日のシープシングルライダース発売と同時に用意してあると言ったニュースのご紹介です。

    昨年の第1弾発売時から問い合わせの多かった、ダブルライダースが完成しました。

    ADDICT CLOTHES NEW VINTAGE AD-02 HORSEHIDE DOUBLE RIDERS JACKET
    Dark Blue Size 34, 36, 38, 40. 

    形はもはやこのジャンルに詳しくない人でも1度はどこかで見たことがあるであろう、
    イギリスの伝統的なデザインのダブルライダースです。
    60年代から70年代のイギリスでも、LEWISやHIGHWAYMANを始め、
    BELSTAFFやKETT,CHAMPION/RIVETTS等、
    古着市場ではノーブランドと言われているメーカーまで、
    当時のほとんど全てのメーカーがこのデザインのジャケットを作っていました。
    当時も複数のメーカーが似たデザインを作っていることが多くあったのですが、
    このデザインは他のジャケットに比べ最も多くのメーカーから発売されていました。
    今回これだけポピュラーなデザインのジャケットを製作するにあたって、
    どのように更に良いものに仕上げていくかが大きな課題でした。
    個人的にはこれだけ完成したデザインの物に、
    いきなり取って付けたようなディティールは付けたくないという思いがあります。
    昨日のジッパーのブログでも触れていますが、
    まず最初は私が今まで見てきたヴィンテージの中で惚れ込んでいる物をベースに、
    更にどれだけ完成度を高められるか、そこが目標です。
    しかし些細な部分では、ヴィンテージに詳しい人がよーく見ると、
    いくつかのオリジナルジャケットのディティールが混ざっていることも分かると思います。

    実は当初、このジャケットを完成させるのにこれだけ長い時間がかかるとは思っていませんでした。
    既に完成しているシングルジャケットに比べ、
    ポケットの数や総パーツ数が多いので複雑だとは思っていましたが、
    今までの扱ってきたヴィンテージのデータや所有しているサンプルを見れば普通にできるかな、と甘い考えでした。

    そして最初に作成したサンプルはまぁ悪くはないけど…..という程度。
    まさかこれで発売するわけにはいかず、そこから革を変えて再オーダー、
    型紙もほぼ一から引き直し、しばらくしてセカンドサンプルが完成しました。
    狙い通りセカンドサンプルで随分良くなり、既に十分発売しても良い程度まで仕上がりました。

    多分これで発売しても売れたと思います。
    しかし数日間ジャケットを眺めていると、このままでも良い出来だけど良質のヴィンテージに負けないと言えるか? 
    というと、まだ弱いというのは私が一番良くわかります。
    既に2度作っているのでそれを認めたくないけれど、もう1回作り直せばもっと良くなる。 
    これを実感している以上、作り直さないわけにはいきません。
    そこで更に革を微調整するように再々オーダーし、
    型紙も少しの変更のつもりが色々試したいこともあり結局ほとんど引き直し。
    ジッパー、金具などのパーツも再加工しました。もう既に修正というより新しい型を作るのと同じ作業です。

    それで最終的に仕上がったジャケットが上の写真のジャケットです。
    最終的には更に微調整しますが、それは説明されなければわからない部分です。
    縫製後更に自分たちで手を加えていますので、
    画像を見てわかるとおり最初から少し馴染んだ質感になっていますが、これはまた次回説明します。

    上で説明したとおり、当時から似たデザインで多くの物が存在するわけですが、一見同じようなデザインでも、
    ジッパーやポケットの高さや長さ、角度、ステッチの幅、襟の形等全て違うディティールを持っています。
    今まで数え切れないくらい同デザインのヴィンテージを扱ってきましたが、
    同じデザインでもバランスの異なるヴィンテージをもう1度数十着比べ、
    ディティール、シルエット、パーツ、全体のバランス全てを3度のサンプル作成によって調節し、
    完璧に仕上げた1着です。

    前回のホースシングルもそうでしたが、土曜日に発売されるシープシングルもパーツが少なくシンプルな分、
    デザインとしては見た目のインパクトが少なくダブルに比べ玄人好みだと思います。
    それはデビュー作のホースシングルを買っていただいたお客さんの顔ぶれでも改めて実感しました。
    私はそのシンプルで繊細な雰囲気と、レザーというハードな素材のバランスが非常に好きで、
    今度発売されるシープシングルも非常に気に入っています。
    しかし、多分このダブルジャケットはデザイン的にもより多くの人に良さが伝わると思っています。

    こちらのダブルライダースの発売予定は3月の中旬頃を予定しています。
    そこでまだ発売まで日にちがあることもあり、サイズは36インチのみになりますが、
    2月5日から上の写真のサンプルジャケットを展示いたします。
    途中縫製工場にサンプルを戻さなければいけませんので、
    予定では展示期間が2月5日~13日、その後は2月20日頃からまた展示できると思います。
    別注のホースハイドやシープスキンシングルとは若干違うパーツを付けますので、
    ご要望が多くても生産できる数に各サイズ限りがあります。
    実際に見てサイズが合う方は袖を通して気に入っていただければ、今回は発売前ですが予約もお受けできます。
    予約時のお支払いに関してはその際にお問い合わせください。

    来週になるとは思いますが、もう少し各パーツやディティールに寄った説明をブログでしたいと思っています。
    その前にお時間のある方はぜひ実物をご覧ください。

    ADDICT CLOTHES NEW VINTAGE  
    石嶋 聡

  • 11/01/30 AD-01 SHEEPSKIN CENTER ZIP JACKET

    本当はADDICT CLOTHES NEW VINTAGE第2弾のご紹介の前に 、
    今回付属するジッパーやジャケット作成までの道のりを詳しくここで書きたかったのですが、
    発売まで時間があまりないので全て書け無い可能性がありますので、
    先にジャケットのご案内をさせていただきます。

    ADDICT CLOTHES NEW VINTAGE  AD-01 SHEEPSKIN CENTER ZIP JACKET
    Black Size 34, 36, 38, 40.  

    ダブルジャケットのお問い合わせも多いのですが、次もシングルです。次の土曜日、2月5日発売です。
    形はデビュー作のホースハイドシングルジャケットと似ていますが、肩にエポレットが付き、
    ポケットはオリジナルのボールジップが付きます。
    あまりUKシングルジャケットにエポレット付きは見かけないかもしれませんが、
    私が愛用している70’sヴィンテージで同じ形があります。
    エポレットが苦手と言う方もいるかもしれませんが、結構食わず嫌いな人が多いような気がします。
    店頭にある物を見て、エポレットはないほうがいいな~、なんて言われることもあるのですが、
    私が私物を着ているときはよく、同じデザインのものが無いか?と聞かれます。
    実際着てみるとシングルはシンプルな分、
    良いアクセントになるので私はエポレットの有り無しどちらも好きです。ぜひ1度試してみてください。

    オリジナルを以前は毎日のように着ていたのですが、
    ウエスト幅が細くジップを閉めると着ずらいのが少し難点でした。
    もう少しサイズが合っている同じデザイン、革質のヴィンテージを数年探していますが、
    そこはヴィンテージなので希少モデルのマイサイズは中々見つかりません。
    そう思っているときに偶然似た質感の革を見つけたので、私物と同じ形で作成を決めました。

    革はシープスキンです。
    みなさんが想像するシープスキンがどういうものか分かりませんが、シープと言っても様々です。
    原産国によってきれいで上品な雰囲気の革もあれば、ラフで荒々しい革もあります。
    もちろんなめしや仕上げでも変わります。
    あまり認識がないと思いますが、60’s-70’sのルイスレザーやハイウェイマンはモデルにもよりますが、
    かなりの割合でシープスキンが使われています。
    ライトニングやマニラ、襟付きシングルにも多いですね。
    上で似た質感の革を見つけたといいましたが、私のエポレットシングルもシープスキンです。
    簡単に説明すると、ルイスやハイウェイマンのヴィンテージはごく稀に馬革もありますが、
    羊革(シープ)か牛革がほとんどです。
    大体はモデルか年代で別れていますが、同時期で両方存在するものもあります。

    一昔前は厚くて重いくらいの革がその逆より良いとされている風潮がありましたが、
    ここ数年で随分変わってきたと思います。
    その証拠に店で試着をされる方の多くは、厚くて重い革よりもむしろ逆を好む方が多いです。
    もちろんそれが牛革の場合もありますが、どちらかというとシープの場合が多いです。
    ある程度厚みはあっても軽量なのでストレスなく着用できるからだと思います。
    ここ数年のライダースやレザーアウターの流行で、中国製の安いレザージャケットが多く世の中に溢れていますが、
    それらは結構な確率でシープスキンが使われています。
    その為、昔に比べシープレザーがチープなイメージになっている気がしますが、
    それも上で話した通り原産国やなめしによって様々です。
    ルイスやハイウェイマン、
    その他同時期のUKヴィンテージライダースが好きな方々には気に入ってい頂ける革だと思います。

    今回使用するタンニンなめしのシープスキンは、
    60’s-70’sのUKヴィンテージに使われているものに非常に近い革で、更に手触りをよく仕上げました。
    デビュー作のホースハイドのほうが独特のツヤが出て高級感がありますが、
    こちらのシープスキンはよりオリジナルヴィンテージに近い雰囲気になっていきます。
    上の画像は1か月ほど着たものですが、良いシワが入り雰囲気があります。

    ライニングはオリジナルで作成した綿入りコットンキルティングです。
    ジッパーも全てオリジナルで作成したものがつきますが、ジッパーについては長くなりますので
    また後日、発売までには作成の道のりと共にご紹介したいと思います。

    2月5日の発売日にはもう1つニュースを用意していますので、そちらも近日中にご案内するつもりです。

    ADDICT CLOTHES NEW VINTAGE 
    石嶋 聡

  • 10/12/17 明日ADDICT CLOTHES NEW VINTAGE 発売です

    いよいよ明日14時からADDICT CLOTHES NEW VINTAGEの第一弾、
    HORSE HIDE CENTER ZIP JACKETが発売になります。
    先日のブログでもご説明しましたが、イギリスの60年代スタイルの襟付きシングルジャケットをベースに、
    レザーはオイル量や革のコシの強さ等、細かくタンナーに指定してなめした別注のホースハイド、
    ジッパーは全てヴィンテージを使用したジャケットになります。

    先日のブログで数日間着用した私物を紹介しましたが、あれから数日でまた良い雰囲気になりました。
    ここでまたジャケットについて語りだすと止まらなくなりますので今日は止めておきますが、
    各箇所全てに拘りが詰まっています。
    余計なデザインは一切入れていませんので、驚くような新鮮さはありませんが、
    1年後、2年後にはもっと良くなっているはずです。

    既に他のジャケットの企画もいくつかサンプルまで進んでいますが、
    革の質感、色、シルエットの問題でボツになり、発売中止や延期になったものがあります。
    今後も納得のできるものが出来次第発売しますが、まずは思い入れのあるシングルジャケットからの発表になります。

    ADDICT CLOTHES NEW VINTAGE  
    石嶋 聡

  • 10/12/01 ADDICT CLOTHES NEW VINTAGE HORSEHIDE CENTER ZIP JKT

    当初の予定よりかなり遅れてしまいましたが、
    来週の土曜日、18日からADDCT CLOTHES NEW VINTAGEを販売します。
    今日は全体のバランスやディテール、パーツ等を紹介したいと思います。

    こちらは私が数日間着用したものです。
    加工は一切していませんが、革を薄手にしてあるので腕には既に着ジワが出てきました。
    今回ホースハイドを使っていますので、着用後、写真のように独特のツヤが出てきます。
    馬革というと昔よく見かけた、硬くて重い革を想像するかもしれませんが、
    今回使用した馬革はベジタブルタンニンの薄手で柔らかい馬革です。
    60年代や70年代のイギリス製のライダースで馬革はほとんど見かけませんが、
    そこはオリジナルから変更した私からの提案です。

    シンプルな襟付きシングルスタイルなので、重々しいライダースジャケットというよりは、
    シャツを軽く羽織るような感覚で着るのに最適です。
    60年代や70年代のルイスレザーやハイウェイマンには薄手の革が使われていることもあり、
    個人的にも着易くて重宝しています。
    今回のNEW VINTAGEでもその点を意識しました。
    もちろん厚くて重厚な革にはまた別の魅力がありますので、
    厚手の革が好きな方は今後そういったものも作りますので、そのときまでお待ちください。

    ディティールとしては画像で見るとおり、イギリスの60年代スタイルがベースになります。
    最近流行の、極端に現代風にシルエットを変えることはしていません。
    ヴィンテージの中で良いバランスのものをベースに微調整しました。当たり前ですが、
    今でも十分かっこよく着られるサイズ感にしています。
    それによって、ヴィンテージファンはもちろん、
    ヴィンテージではシルエットに少し不満を持っていた人でも抵抗なく着用できると思います。
    襟の形は特に慎重に何度も修正しましたので、満足している部分です。

    雑誌などでも紹介されている通り、ジッパーは全てヴィンテージを使用しています。
    フロントはLIGHTNING、袖にはCLIXを使用しています。

    スナップボタンも国内で使われているものより微妙に大きく丸みのある、イギリスサイズの物を使用しました。
    色も既製品だと変に光っているので、ヴィンテージ同様に合わせています。
    腰のバックルも当時イギリスで使われていたものと同じ形で、スナップボタン同様色を合わせました。

    先日のブログと雑誌WARPの取材でも言いましたが、ジャケットの存在感や佇まいには特に拘ります。
    それは今まで扱ってきたヴィンテージがそうなのですが、
    良いジャケットは着て良いのはもちろん、ハンガーにかけてある状態でも独特のオーラがあります。
    今価値があるとされている全てのヴィンテージもある意味、1度は誰かが捨てたものです。
    捨てられたものが時を経て再評価されてヴィンテージとなるのですが、
    ほとんどのヴィンテージはファッションではなく元々ギアです。
    それはバイカー用のライダースしかり、ミリタリー、スポーツなどほとんどがそうですね。
    現在のファッションの世界は昔に比べとんでもないスピードでどんどん新しいものが発売され、
    そのほとんどが使い捨てです。
    私自身バイカーではありますが、ライダースはONLY BIKERではなく、
    ファッションとしても楽しんでほしいと昔から考えています。
    私はその使い捨てのファッションの世界で、
    ギアとして生まれてヴィンテージとなったジャケット達に負けない存在感や佇まいの、
    オーラが出ているジャケットを作るように日々模索しています。

    上で紹介した、自分で着用したジャケットを店内にかけてあるヴィンテージと並べて撮影してみました。
    ヴィンテージのほうは数十年の年季がありかなりの雰囲気が出ていますが、
    NEW VINTAGEもまだまだ着始めたばかりとはいえ良い雰囲気です。

    普通洋服は店で売るときに1番良い状態にして売るのが当たり前です。
    しかしADDICT CLOTHES NEW VINTAGEは店で売っている時点ではまだ完成ではありません。
    自分で育ててオーラを出し、将来のVINTAGEにしていってください。

    ADDICT CLOTHES NEW VINTAGE  
    石嶋 聡